かずみです。
私達AKaPurE(アカプルエ)の楽器制作は、イメージを二人で擦り合わせて作っているのでいつもは二人の共同作業です。
今度もし作るなら金属を使ってみたい、そんなアイデアがありました。
パイプかなぁ…と考えてイメージしたものの、これは素人には出来ないと諦めたり…。
でも金属がどうしても気になる。
けれどあつこさんも忙しく、相談もせずにそのまま暫く放ってました。
そんな時、石師のヨーコさんのワークで「良い機会だから、自分のために楽器を一人で作ってみたら?」と言われたんです。
それも直ぐに作った方が良いと(; ゚ ロ゚)
自慢じゃないけど、作りなさいと言われるとやりたくなくなる私f(^_^;
あぁ、何々しなきゃというのが重くのし掛かる…(*´Д`)
そんな若干の抵抗もあったものの、その2日後の午後にはスイッチが入り、次から次へとアイデアが浮かび、なんだか楽しくなってきました。
アルミの板ならなんとかなりそうと板は決定。
弦の形も丸一日迷ったけれど何とか決まりました。
そんなこんなで構造から実質ほぼ三日で出来上がった銀色のアルミ板の楽器。
その日は奇しくも5月26日の新月。
出来上がった音は金属板に反響するのか、倍音と余韻が凄く、まるでクリスタルボウルのようでもあり、除夜の鐘のようでもあり(笑)。
が、作ってはみたものの、この音を作るまでの私の拘りはもう昇華され、時々弦を一本、ボーンと音を出しその余韻を楽しむだけで満足。
けれどもその三日後、にわかに、銀があるなら金もでしょ!と思い付き、今度は真鍮の板を買ってきて色違いのものを作りました。
で、これも作ってみたものの、二台も作っちゃってこれって何かになる日が来るのだろうか?と、ちょっと不安な気持ちになりながらも、同じようなボーンという響きを楽しみ眺め、作ったことに満足して放置。
そうこうしているうちに、あつこさんが久し振りに遊びに来てくれたので、こんなん作りましたーと勇気を出して御披露目会に。
するとあつこさん、どんどんはまって夢中になって弾いていってるじゃあないの!?
彼女の、一本の弦を一本の指で弾くというスタイルが、音の響きにピッタリと合い、複雑な音の響きに加え太鼓の音まで聞こえる(笑)
まるで息の合った何人もの人達が、違う楽器を一斉に弾いてるようです(笑)
その時分かったんです。
この楽器達は、あつこさんに今日魂を入れてもらったんだって。
楽器も演奏者がいないとただの器。
楽しみ喜んで弾いてくれる人がいてこそのもの。
私はそれがハッキリと解りました。
あつこさんも
「なーーーーんの 無理も努力も気負いもなく、
ただ、ずーーーーっと
自分で自分の音に惚れ惚れしながら、弾いてられる。」と大絶賛(*^^*)
そして嬉しいことに、楽器に名前をつけようとあつこさん。
何になるかも分からなかった、ただ作りたい衝動だけで作った物が、名前をつけることで生きて独り立ちする喜びが沸き上がる[E:#x1F495]
六芒星の弦→マカバの弦、じゃあ金のマカバ、銀のマカバなんてどう?と私。
でもちょっとマカバなんて…どうなの?
じゃあ仮に金のマカバちゃん銀のマカバちゃんとして弾いてみて、その感覚をみようと何時もの実験に。
でもそう言った途端、それらから物凄いエネルギーがぐわんぐわんと上がってきて、二人共「ひぇー」「きゃー」「わー」しか言えず、暫く触ることも出来ない状態に。
ようやく落ち着いて弾いて感覚を確かめようもしてみたものの、終わった時にはもう他の名前にしようとは二人共全く思えず、そうして『金のマカバ』『銀のマカバ』が誕生しました。
その日は6月9日射手座の満月。
さらに『金のマカバ』、『銀のマカバ』二つ合わせて『満MITSU』とあつこさんが命名しました。
『満MITSU』 AKaPurE(アカプルエ)の楽器に加わりました。
どうぞ宜しくお願いします。
音もこちらで公開しています。
*7月12日(水)13時から16時まで、
水華(ミズハ)、火水華(ホミカ)、満MITSUの御披露目を兼ねた
【音の煌めきと 律動と 余韻を楽しむ会】を行います。
詳細は後日お知らせしますね。
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